人間の機器操作特性の分析
(メディア通信工学実験IIIの中の1テーマ)

茨城大学 工学部 メディア通信工学科 専門科目(必修科目)


2019年度の開講 ‥‥ 後期・金曜日・2〜4講時

目的

人が使いやすい機器を設計するためには、人の特性を理解する必要がある。それ によりはじめて、人間中心設計(human-centered design)が可能になる。ここで はその基礎となるマウス操作、キーボード操作を取り上げ、人間の反応時間を測 定して、そこに横たわる法則を知る。

概要

マウス操作に要する時間を計測するソフトが用意されている ので、それを用いて各自の操作のデータを取得する。それを各自のC言語プログラム を用いてデータ処理し、結果をグラフ化し、理論式(Fittsの法則)に当てはめて特性を評価する。 実験は次の3部から構成される。
  • マウス操作の反応時間を測定し、データを収集する。
  • C言語プログラムとUNIXコマンドを活用し、得られたデータを処理する。
  • gnuplotを用いて、グラフ化、カーブフィットし、結果を整理し、考察する。
この実験は、実験結果と法則式の関係を考察するという意味で目的が明確であ るが、実験計画(=どのような条件や手順で実験を行なうか)や分析方法は実験 実施者に委ねられている。そして、実験計画や分析方法が結果の明晰性や妥当 性を大きく左右する。


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