LATEXのすすめ

1999年1月30日作成/2003年2月5日更新


茨城大学工学部メディア通信工学科人間情報工学研究室矢内浩文の頁示唆と助言

LATEXは“ラテック”や“ラテフ”と読む.LATEXのような書き方ができないときにはLaTeXと書くことになっている.

ひとことで言えば「夢の文書処理システム」である.

使いはじめはちょっと面倒に思えるが,一度慣れてしまえばこれほど効率的で便利な方法はない.

大学などの研究者の重要な資金源である科研費*申請書**作成の労力***を90%軽減してくれる科研費マクロもLATEXで動く道具である.科研費マクロの「ありがたさ」については筆舌に尽くしがたいものがある.

*** 科学研究費補助金
*** 研究計画調書
*** さもなければ手書きまたはワープロ印刷の切り貼りになる状況に対する気の重さ

だから,工学系大学院生の95%は,論文やレポート作成にLATEXを使っている(矢内の主観による).

LATEXは最初Unixシステムで動き始めたが,現在ではMac OSでもWindowsでもまったく同じように使うことができる.

LATEXは効率的で便利なだけでなく,完全にクロスプラットフォーム化されていると言っていい.例えば,Unixで作成したLATEXファイルをメイルで送ってもらえば,Macでも完全に同じ出力を得ることができる.図をEPS形式で添付してもらえば,図も含めて完全に同じになる.

僕自身はMacとPSプリンター(PostScriptプリンター)の組み合わせで使っている.Mac OSにはPSプリンタードライバーが標準で付いてきて,どのようなアプリケーションからも簡単にEPSファイルを書き出すことができるので,よほど凝った使い方をするのでない限りとても簡単に使うことができる.

僕のLATEXは次の構成になっている:

一般情報を詳しく知りたいひとは奥村晴彦氏:TeX,LaTeXとは?を,日本語LATEXに関する最新情報やソフトの入手法については,奥村晴彦氏:日本語TeXについての情報を参照して下さい.

Mac OS X向けの情報やインストーラーはJIS X0212 for pTeXが充実しています.