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2008年12月30日(火)
hirofumi.yanai.2718@vc.ibaraki.ac.jp
「の」テストは,何の細工もない,通常の文章中の「の」の個数を数えるテストである(*).
文字通りの「の」を数える.カタカナの「ノ」は数えないし,「農業」のように発音に「の」が含まれる文字も対象外である.
10年ほど前から,年に一度程度,大学の授業中に「の」テストを実施してきた.人間の性質(特性)を実感する課題として実施し,毎回,正解を明かした瞬間の学生たちの反応は純粋な驚きに満ちていた.
しばらくは,そのときどきの記事などを素材にテストを実施してきたが,より一貫性の高い調査とするために,2005年6月からは同一の文章を用いてテストを実施している.2008年5月までの間に,メディア通信工学科1年生および高校生を合わせて324人分のデータを集めることができた.
これまで実施したすべての結果を総合した結果と,2008年11月のテスト結果は図のようになる.全324名の回答の平均は22.0,2008年11月の平均は20.8であった.なお,正解は30個である.
実験の手順は以下の通りである:
(*) これは,『情報処理入門コース 8「統計処理」,吉澤 正著,岩波書店,1992年』に「の」の字テストとして紹介されているものである.
【備考】このテストは普通の文章であれば同様の結果が得られますが,同じ問題で試してみたい場合にはお問い合わせ下さい(メール:hirofumi.yanai.2718@vc.ibaraki.ac.jp).