Yanai の計算機利用歴
[茨城大学|工学部|メディア通信工学科|人間情報工学研究室|矢内浩文の頁]◆[計算機環境]
- 1977年〜 茨城高専
- 三菱の汎用計算機(ミニコン)(FORTRAN;パンチカード,時には紙テープ)
- ラインプリンターでモナリザの写真を出す人がいる.僕も真似してキャンディーズのランの写真に挑戦したが,あまりきれいにはできなかった.スキャナーなどないので,画像処理(?),データ入力はすべて手作業.同様のことを,現在ならスキャナーと画像処理ソフトを使えば簡単に実行できて,例えば僕の写真ならこのようになる.
- X-Yプロッターを使う.
- パソコンにサンプルのBasicコードを入れて競馬ゲームをしてみる(補助記憶装置はカセットテープ)
- 【キーワード】カード穿孔機,カードリーダー
- 1982年〜 東大・学部
- 富士通の汎用計算機(FORTRAN;パンチカード,ラインエディター)
- 友達にNEC PC8801を持っている人がいる(補助記憶装置はカセットテープ).
- 豊島学寮(学生寮)の会計処理用にPC9801が導入される——寮委員時代にちょっと触れてみる.
- 1985年〜 東大・大学院修士課程
- 大学院で所属した研究室にはPDP-11と共にPC9801Fがある.初めて「スクリーンエディター」を使い,便利さに大喜び.その時のエディターの名前は“Hacker”と“Final Editor”.OSはMS-DOS.周りにはCP/Mを使っている人も多い.Fortran コンパイラーは“MS Fortran”,後に“PC Fortran”も.フロッピーディスクは5インチ.密度は2DD.その後2HDを使い,その容量の大きさに喜ぶ.ハードディスクはない.RAMディスクの便利さと危険さを知る.
- PC9801VMが入ってきた.速い!
- 主記憶128MB,夢のスーパーコンピューターでシミュレーション.使用料は1秒10円.
- 日本語ワープロ“松”の存在を知るが,見ただけであって触れてはいない.
- 1987年〜 東北大・大学院博士課程
- 初めての国際会議原稿を“Word Star”で書く.原稿訂正が苦にならない,すばらしい!
- Sony NEWS(ワークステーション)を使う.その速さに驚く.
- Bitnetで電子メイル.アメリカへの問い合わせへの答えが,次の日に届いている!
- PC98のNlith(Tetrisの応用編のようなゲーム)にはまる.
- 電子情報通信学会技術研究報告の原稿は,そろそろワープロ書きの比率が高まってくる.しかし,僕は相変わらず手書き.次第に,一冊の中に手書きは僕を入れて1,2人という場合も出てくる.
- 博士論文の執筆に“一太郎バージョン3”を使おうと決意.操作を覚えながら論文を書いて行く.2分の1,3分の1改行を駆使して数式も入れてしまおう.
- 同じ研究室にMacintosh Plusを使い始めた人がいる.コンピューターに対して抱いていた概念が一変する.“Expressionist”に感激し,“Webster's Revenge”で楽しむ.
- 周りにはTeXを使う人もちらほら見かけるようになるが,僕にはまだ関係ない.
- 1990年〜 東大(日本学術振興会特別研究員)
- 研究室には,PC98,Sun Sparcstation 5,そして,Macintosh II,Macintosh IIci.“EGWORD”でWYSIWYGに触れ,“Mathematica”で数式処理を体験.
- Junetでtelnet,東北大のワークステーションにログイン.電子メイルもBitnetより便利だ!
- 1991年〜 玉川大(科学者/教師)
- 講座費で,まずはMacを購入.機種はIIsi.
- JunetからBitnetへ戻る.僕としては数年前のネットワーク環境に戻ってしまった.jconvを使って漢字メイルの送受信に挑戦だ.
- 居室にEthernetを引いてもらおうと頼んだら,数カ月待たされた.メイルを読むためには4階(居室)からB1階(計算機室)へ.
- 1993年頃からはEthernet接続し,インターネット環境が整う.
- 1999年〜 茨城大(科学者/教師)
- 上記のように振り返ってみると,コンピューターおよびインターネット環境は1990年代前半から本質的にはほとんど変化していないと感じる.勿論,インターネットブラウザーがMosaicではなくてNetscape Navigator (Communicator)やInternet Explorerになり,日本語のホーム頁を見るのに何の苦労もいらないし,画像や音声や動画にあふれるという量的な部分では変化があったが,パソコンの使いやすさは大きくは向上していないし,ワープロソフトの動作速度も向上していない(コンピューターの性能向上をちょうど相殺するようにソフトが肥大化しているから).
——2000年12月20日(水)
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