数式エディターを使いこなす
1999年2月1日作成/1999年2月13日更新
一般に数式を書くといえばLATEXだが,目的によっては数式エディターが便利である.僕は MathType*(Mac版)を愛用しているが,その簡易版は Microsoft Word に“Microsoft数式エディタ”という名で付属して来て,十分に使える.
その“数式エディター”は単独でも起動できて,数式の大きさやバランスをカスタマイズすることができ,製品版のキーボード・ショートカットもそのまま使える.キーボード・ショートカットを使えば
のような数式をキーボード操作だけで素早く入力することができる(これはWindows版“Microsoft数式エディタ”で作った式をWordの機能でGIFに変換したものである).
* MathTypeにはGIFで保存する機能やTEXコードを生成する機能もある.
【表記法】(Mac版ではControlをCommandで置き換えればよい) | |
Control+L | :Controlキーを押しながらLを押す |
Control+T / S | :Controlキーを押しながらTを押し,それらをはなしてからSを押す |
※以下のショートカットは一見覚えるのが面倒に思えるかもしれないが,分数がF(fraction),積分がI(integral)などと関係する英語に対応しているのでそれほど難しくない.
挿入ポイントの移動 | Tabまたは矢印キー |
下付き添え字 | Control+L 例:w / Control+L / ij と打てば wij |
上付き添え字 | Control+H 例:x / Control+H / 2 と打てば x2 |
上下付き添え字 | Control+J |
分数 | Control+F |
根号 | Control+T / R |
シグマ記号 | Control+T / S |
積分記号 | Control+T / I |
括弧(内容に応じて伸び縮みする) | Control+T / ( ※これだけ入力すれば閉じ括弧も同時に挿入される ◆{や[も同様. |
ギリシャ文字 | Control+G /“ギリシャ文字に相当する英語アルファベット” 例:Control+G / m で μ |
その他 | 上記Control+Tに続けてキーを打つものの中には“Control+キー”で手短かに入力できるものもある(例:根号).その他上記以外にも多数のショートカットキーがあるので探してみるとおもしろいだろう. |
【付録】上の式を入力するためのキー入力:
Control+G / t / Control+F / du / Control+L / i / Tab / Tab / dt / Tab / = / Control+T / S / w / Control+L / ij / Tab / x / Control+L / j / Tab / j=1 / Tab / n / Tab / -u / Control+L / i