ショートカットのすすめ:Macの場合

1999年7月13日作成/2000年8月12日更新


茨城大学工学部メディア通信工学科人間情報工学研究室矢内浩文の頁示唆と助言][ショートカットのすすめ

Macを愛用する僕だが,ついサービス精神が出てWin版のページを先に作ってしまった.満を持して(?)Mac版を書き始めよう!

なお,下記はMac OS 8.5以降の経験に基づいている.

【表記法】
Command+F:Commandキー(アップルキー)を押しながらEを押す
Command+Shift+S:CommandキーとShiftキーを押しながらSを押す

Microsoft Word 付属の“Microsoft数式エディタ”でマウスを使わずにキーボードだけで入力する方法——マウス使用時の3倍の速さ!(矢内の主観による)この方法はいわゆる裏技ではない.“Microsoft数式エディタ”は Design Science, Inc. の MathType というソフトの簡易版であり,僕はその MathType(Mac版)を昔から愛用していて,そのマニュアルに載っているキーボード・ショートカットも愛用していた.そのショートカットがそのまま機能したということに過ぎない.
デスクトップに移動
[開く/保存ダイアログ]
アプリケーションの開くや保存のダイアログでデスクトップに移動するにはCommand + D
アイコンの選択
[Finder] [開く/保存ダイアログ]
TabShift + Tab(Finderのみ),矢印キーに加えて,キーの直接入力でも選択できる.キー直接入力による選択の場合,半角英数字のファイルやフォルダーは素早く選択できるので,頻繁に使用するものには半角英数字を頭に付けておくといい.

●Windowsではキー直接入力による選択がさらに使いやすい.Macで同じ文字で始まるファイルを選択する場合には区別できるところまで何文字か素早く打ち続けなければならないが,Windowsでは頭の文字を打つごとにその文字で始まるファイルを移動できる.
例:3つのファイルMacintosh,Mac I love,Mac OSがあり,Mac OSをキー直接入力で選ぼうとする場合,Macなら“mac o”まで素早く打たないとならないが,Windowsなら“mmm”とゆっくり打てばMac OSにたどりつける.

名称変更・確定
[Finder]
名称を変更するには,アイコンを選択しReturn(またはEnter)を打ち,名称部の色が変わったら名前を打ち込む——この際,元の名前を削除せずいきなり打ちはじめてよい.

変更した名称を確定するには再びReturn(またはEnter)を打つ.

★名称の一部を変更する際,変更部が左方ならReturnを押して色が変化した後にを打ってカーソルを左端に移動させてから作業すると速い.変更部が右なら同様にを使うとよい.
●Windowsでは上記Returnの代わりにF2を使うが,色変化後のカーソルの反応はMacとは異なる.←を打つと右端から一文字ずれたところにカーソルが移動する.

表示ウィンドウが入っているフォルダーを開く(複数階層,1階層)
[Finder]
表示中のウィンドウの上位の階層のフォルダーを開くにはウィンドウのタイトルバーをCommand + クリックして出てくるメニューから選択する.

例えば[フォルダーA]の中の[フォルダーB]の中の[フォルダーC]を開いているとすると,フォルダーBへもフォルダーAへも移動できる.

表示ウィンドウが入っているフォルダーを開く(1階層)
[Finder]
表示中のウィンドウの1つ上の階層のフォルダーを開くにはCommand +↑

なお,上の階層を開くと同時に元のウィンドウを閉じるにはCommand + Option +↑

選択されたファイル,フォルダーを開く
[Finder]
選択中のファイルやフォルダーを開くにはCommand + O(またはCommand +↓).

なお,開くと同時に元のウィンドウを閉じるにはCommand + Option + O(またはCommand + Option +↓).

すべてのウィンドウを閉じる
[Finder] [任意のアプリケーション]
Finderで開いたウィンドウをすべて閉じるには,Option + クリックする.これは,任意のアプリケーションにもあてはまる.
Sherlockのパネル切り替え
[Finder]
検索ユティリティーSherlockで「ファイル検索」,「内容で検索」,「インターネット検索」に切り替えるには,それぞれCommand+FCommand+GCommand+Hを打つ.
機能拡張マネージャ設定からの再起動
[Finder]
起動時に機能拡張マネージャを呼び出すにはSpaceキーを押したままにしておけばいい.

そして設定後に起動を継続せず再起動したいなら,Command+Optionを押しながらクローズボックス*をマウスでクリックする.


*ウィンドウ左上の四角.
「のエイリアス」が付かないエイリアスを作る
[Finder]
Finderでメニューから[ファイル]-[エイリアスを作る]を選んだりそのキーボードショートカットであるCommand+Mを選ぶと,元のファイルと同じ場所に「…のエイリアス」という名のエイリアスが作られるが,Command+Optionを押しながらファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップすれば,ドロップした先に元のファイルのままの名前でファイルやフォルダーのエイリアスが作られる.
「のコピー」が付かない複製を作る
[Finder]
Finderでメニューから[ファイル]-[複製]を選んだりそのキーボードショートカットであるCommand+Dを選ぶと,元のファイルと同じ場所に「…のコピー」という名で複製が作られるが,Optionを押しながらファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップすれば,ドロップした先に元のファイルのままの名前でファイルやフォルダーの複製(コピー)が作られる.
フォルダーウィンドウが開いて元のフォルダーが見えない状態でフォルダーを移動する
[Finder]
ウィンドウが開いて元のフォルダーが見えない状態でそのフォルダーを移動したい場合にも,ウィンドウを閉じる必要はない.

ウィンドウのタイトルバーのフォルダーアイコンをクリックし続けると間もなくフォルダーアイコンが選択状態の色に変わる*.そのままマウスでドラッグすれば元のフォルダーが移動する.


*黒っぽくなる.
Microsoft Excelでの作業
  • セル内改行:Command+Option+Return
  • アクティブなセルを編集:Command+U
  • セル,行,列の挿入:Command+I
    何が挿入されるかは選択状況による.行番号をクリックして行の全範囲を選択して実行すれば行挿入に,列アルファベットをクリックして列の全範囲選択ならば列挿入に,部分セル範囲選択ならば挿入形態指定ダイアログが出る.
  • アクティブなセルの4辺の何れかをダブルクリックすると,その辺の方向に連続するデータの最終セルがアクティブになる./Shiftを押しながらダブルクリックするとその範囲の選択になる.
  • 連続するセルを選択するには,選択したい範囲の最初をクリックした後,Shiftキーを押しながら最終部をクリックする.
  • 不連続なセルを選択するには,Commandキーを押しながらクリックする.
  • ウィンドウの切替え:Control+Tab