次は: 文 献
上は: ニューロン及びシナプス・ダイナミクスの等価性と興味深い性質
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注目すべき性質をまとめておく.
- 線形2段ダイナミクス・ニューロン回路に用いられているシナプス荷重行列は相関行列なので,記憶の追加/削除が容易である.
- 線形2段ダイナミクス・ニューロン回路では,ニューロンの応答特性が複雑になるが,神経回路全体としてはむしろ閾値ニューロンに擬逆行列型シナプスを用いた場合より複雑ではない.なぜなら,一般にニューロン数が の場合,シナプス数は だからである.
- 擬逆行列型シナプスは相関行列型シナプスに比して学習時の雑音による性能の低下が激しいので,回路の動作環境に応じて適切な があり, は必ずしも大きい程良いという訳ではない.
- 相関行列の0対角成分版 を用いて を十分大きく取れば,「一致検出回路」となる.即ち,記憶ベクトルが入力されると回路はそのままの状態を保持するが,少しでも記憶ベクトルからずれたものが入力されると回路はすべての記憶ベクトルと無相関な状態へ収束する.
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Hiro-F. Yanai --- 1997年02月08日 (土) 16時44分12秒 JST