2024年12月 5日更新
工学部で心理学の観点からの研究が必要な理由[↑もくじ] | |||||||||||||||||||||||
このページの下の方で、「(この研究室は)理系の切り口で人間心理にアプローチしています」と述べていますが、工学部で(あるいは工学部なのに)心理学の観点からの研究が必要なのはなぜでしょうか?
その理由は、目的が人工知能やロボットの開発であるにせよ、あるいは、便利な情報通信システムの開発であるにせよ、次のようにまとめることができます。 ┏━━━━━━━━━━━━ どのような最新技術であっても、人が利用するものは、「人が必要とすることやもの」「人の能力」「人の行動パターン」を理解し、それに合わせてデザインすべきだからである。 ┗━━━━━━━━━━━━ これは、ドナルド・ノーマン氏が著書「誰のためのデザイン?〜認知科学者のデザイン原論〜[増補改定版]」(新曜社、初版2015年)の p.10〜p.11 で「人間中心デザイン Human-Centerd Design」について述べている内容を多少表現を修正しつつまとめたものです。 |
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研究室について[↑もくじ] | |||||||||||||||||||||||
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教員からのメッセージ[↑もくじ] | |||||||||||||||||||||||
収穫主義
研究室では、活動時間ではなくその日の収穫に応じた評価をする「収穫主義」をとっています。なお、収穫主義は成果主義とは異なることに注意してください。社会人になれば成果が求められますが、学生時代は多くの失敗を経験し、失敗から学ぶための期間です。よって、失敗を記録し、分析することも後の成果につながり得る収穫であると考えて「収穫主義」と呼んでいます。「授業」と「研究(卒業論文や修士論文)」の違い 授業の評価は、不完全あるいは曖昧に書いた答案で6割正解であれば合格となりました。しかし、卒業論文、修士論文へ向けた研究(や社会へ出てからの仕事)では99%以上の完成度を目指さなければなりません。ただし、ここでいう完成度とは成果の水準ではなく、根拠づけの水準です。なお、目指すべき水準は、指導教員との日々の打ち合わせを通して適宜修正します。そのためにも、指導教員とのこまめな討論が大切です。各自の研究テーマとそれ以外のことの関係 自分自身の研究と、研究室の他のメンバーの研究や文献紹介、あるいは、エンジニアリングデザイン課題、大学公開や外部イベントで取り組んだことなどを結びつけて考えることが大切です。さまざまな取り組みをバラバラのままにせず、どのように結びついているかを常に考え、意識することが大切です。 また、研究課題の具体的目的だけでなく、研究課題をリサーチクエスチョンの中でどのように位置づけられるかを考え、意識することで、研究課題の枠内に留まらず、自分が取り組んでいることが他のことがらとどのように関連しているかを知ることができます。 |
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活動の記録[↑もくじ] | |||||||||||||||||||||||
▼研究室メンバーの学内外の活動記録 □→こちら
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研究室ガイダンス資料[↑もくじ] | |||||||||||||||||||||||
■卒業研究のテーマと概要
人間情報工学研究室のキャッチフレーズは「人を知り、人に活かす」です。分かりやすさや使いやすさの改善に結びつく研究や、人が無意識にしてしまう判断や行動の研究に取り組んでいます。感性や雰囲気など、言語化できない情報をデータ化し、分析、考察します。データ化に際しては、視線追跡装置(eye tracker)などを活用します。言わば理系の切り口で人間の行動と心理にアプローチしています(上述の「工学部で心理学の観点からの研究が必要な理由」も参照)。
卒業研究テーマは、希望、適性、研究室プロジェクトにおける位置づけなどを総合的に判断した上で決定します。研究分野の例は以下の通りです。
※ ただし、平日の9時〜18時はスケジュールを空けておいてください。
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修論題目と卒論題目のリスト[↑もくじ] | |||||||||||||||||||||||
■2023年度
□▼修士論文:
□▼卒論:
■2022年度 □▼修士論文:
□▼卒論:
■2021年度 □▼修士論文:
□▼卒論:
■2020年度 □▼卒論:
■2019年度 □▼修士論文:
□▼卒論:
■2018年度 □▼修士論文:
□▼卒論:
■2017年度 □▼修士論文:
□▼卒論:
■2016年度 □▼修士論文:
□▼卒論:
■これ以前を含むリストは → こちら |
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電気電子工学プレゼンテーション(2021年度までのメディア通信工学輪講に相当)[↑もくじ] | |||||||||||||||||||||||
電気電子工学プレゼンテーションは4年次第1クォーターに開講される科目です。指導教員が指定した文献(英文)を読解し、その内容を、学生、教員の前で発表(プレゼンテーション)します。人間情報工学研究室所属学生がこれまでに取り組んだ文献はこちらです。 |